【12/29】今日は「二重苦」か、それとも「福」か。焦燥感という最大の厄を払う技術。

·

·

数字に踊らされる私たち

おはようございます。 Silent Logic 編集長の鏡 司です。

12月29日、月曜日。 今年も残すところ、あと3日となりました。

昨日の28日までに正月飾りや大掃除を終えられなかった人が、 「しまった、今日は29日だ……」 と、少し焦りや後ろめたさを感じている空気が漂っています。

日本では昔から、29日は「9(苦)」が付くため、「苦立て(くだて)」や「二重苦(にじゅうく)」に通じるとされ、餅つきや飾り付けを避ける風習があります。 この「言葉の響き」だけで行動を制限してしまう日本人の感性。 私は、その繊細さが嫌いではありません。言葉を大切にする文化の表れですからね。

ただ、そのせいで心がザワザワしてしまうのは、少しもったいない気がします。

「9」の捉え方ひとつで世界は変わる

私のラボ(研究所)では、物事を一方向からだけで見ないようにしています。 この「29」という数字、少し角度を変えて見てみましょう。

「2(ふ)9(く)」=「福(ふく)」

実は、地域や解釈によっては、「福を呼ぶ日」としてポジティブに捉える場合もあるんです。 面白いですよね。同じ数字なのに、心の持ちよう一つで「苦しみ」にもなれば「幸福」にもなる。

心理学には**「プライミング効果」**という言葉があります。 あらかじめ受けた刺激(この場合は「今日は苦の日だ」という情報)が、後の判断や行動に無意識に影響を与える現象です。

「今日は縁起が悪い」と思って過ごすと、たまたまコーヒーをこぼしただけで「ほら、やっぱり!」と結びつけてしまう。 逆に「今日は福の日だ」と思っていれば、信号が青だっただけで「ツイてる!」と感じられる。

つまり、今日がどんな一日になるかは、カレンダーの数字ではなく、私たちの**「設定」**次第だということです。

編集長は、今日何をするのか?

では、私は今日、あえて正月準備をするのか? いいえ、何もしません。

それは「縁起が悪いから」ではなく、**「焦ってやっても質が下がるから」**です。

年末のこの時期、スーパーのレジは混み、道路は渋滞し、みんなが少しイライラしています。 そんな「高圧的な空気」の中に身を投じると、どうしても呼吸が浅くなり、判断力が鈍ります。 買い忘れをしたり、うっかり皿を割ったりするのは、厄年のせいではなく、単に「焦り」のせいです。

だから私は、今日という日を**「公式に認められた中休み」**と捉えます。

「昔の人も29日は動くなと言っているしな」 そう都合よく解釈して、堂々とサボるのです。 読みかけの本を読み、丁寧に淹れたコーヒーを飲み、窓の外を走る配送トラックに心の中で「お疲れ様です」と呟く。

世の中が「師走(しわす)」の名のごとく走り回っている時こそ、 あえて「停止(ポーズ)」ボタンを押す。 このコントラストが、心の余裕を生み出します。

間に合わなくても、年は明ける

もし、あなたがまだ年賀状を書いていなくても、大掃除が終わっていなくても。 どうぞ、自分を責めないでください。

準備が完璧でも不完全でも、2026年の太陽は平等に昇ります。 神様だって、焦ってイライラしながら供えられた鏡餅より、ホコリが少し残った部屋でニコニコしているあなたの方を、きっと好ましく思うはずです。

「ま、いっか」 「今日は福(29)の日だしな」

そう呟いて、肩の力を抜いてみてください。 焦燥感というノイズを手放した瞬間、あなたの周りに静寂(Silent Logic)が訪れます。

慌てない、慌てない。 一休み、一休み。

それでは、穏やかな一日をお過ごしください。

Silent Logic 編集長 / 鏡 司


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です